みなさんは数珠に興味がありますか?
今回は数珠について詳しく説明していきます。
では早速、数珠にどんな種類があるのか見ていきましょう。
まず数珠は、女性用・男性用・子ども用に分かれています。
それぞれ玉の大きさが異なります。数珠は貸し借りしないのが一般的なマナーです。
さらに、片手数珠・本式数珠などがあります。
片手数珠は、略式数珠ともいわれ、急なお葬式などでも宗派を気にせずに使用できます。
本式数珠は、宗派にあわせたより正式な数珠を指します。
本式数珠の種類
禅宗・浄土宗・日蓮宗・真言宗・天台宗・浄土真宗
本式数珠の種類を説明するうえで”鎌倉新仏教”をご存じでしょうか。
日蓮や親鸞など、中学校の社会科の授業で何となく名前を聞いたような?でもどんなことをした人かは…。という方も多いのではないでしょうか。
6人の宗派の特徴をつぶやき系と座禅系に分けてみます。
〇つぶやき系
法然:つぶやくだけで救われる(浄土宗)
親鸞:信じるだけで救われる(浄土真宗)
一遍:全ての人が救われる(時宗)
日蓮:唱えるだけで救われる(日蓮宗)
〇座禅系(禅宗)
栄西:自問自答するだけで救われる(臨済宗)
道元:座るだけで救われる(曹洞宗)
当時、この6人が現れるまでの仏教は、平安時代に日本仏教の基礎を作った最澄(天台宗)と空海(真言宗)が厳しい修行を山奥で積んでいた話からも分かるように、兎角修行修行でお金と暇がある上流階級の人しか信仰できないものでした。
そんな仏教をもっと親しみやすく、みんなが極楽浄土にいけるように庶民に広めていったのがこの”鎌倉新仏教”の6人です。
現在放映している大河ドラマも鎌倉の物語ですが、今から約1000年ほど前の鎌倉時代を生きた6人が作った仏教の宗派、さらにその前の平安時代に生まれた宗派が今の本式数珠の種類になっています。
そもそも数珠は、3500年以上前のバラモン教聖典にある連珠が古代インドのヒンドゥー教徒の念珠の原型になったことが起源になっています。ヒンドゥー教徒の習慣が仏教に伝わり、日本にも仏教とともに数珠が伝来しました。
そして平安から鎌倉時代にかけて仏教の広まりとともに数珠も広く民衆にまで浸透していきました。
玉の材質や色の種類別
数珠には、木製と石製があります。
石製の数珠の種類
透明(水晶)・黒色(黒オニキス)・赤色(メノー)・緑色(苔メノー)・茶色(茶水晶)
房の形の種類
より房・頭付房・釈迦梵天房・籠編・叶房
一口に数珠といっても、上記のほかにも人工樹脂・ガラス製・プラスチック製の数珠も存在するなど、多くの種類があり、価格の範囲もかなり幅広いです。